【中1】植物の蒸散量

単元:植物の蒸散量問題の解き方

問題

植物のからだの中を移動する水について調べた。あとの問いに答えなさい。
[実験1]
1.ほぼ同じ大きさで、同じ枚数の葉をつけたホウセンカの枝を用意し、図1のA~Dのように処理をした。
2.A~Dの枝を水の中に差し、水面に少量の油をたらして全体の質量をはかり数時間放置した。
3.数時間後、再び全体の質量をはかり、結果を表1にまとめた。

(1)図1のように、葉や葉の切り口にワセリンを塗ると、その部分からの蒸散をおさえることができる。
  それはなぜか、その理由を簡単に答えなさい。

(2)表1のあ~えには減少した水の質量が入る。それぞれ計算して求めなさい。

(3)次のa~cの質量はそれぞれ何gか。
   a.葉の裏側からの蒸散量
   b.葉の表側からの蒸散量
   c.葉以外の部分からの蒸散量

(4)この実験結果から、葉の気孔はそのように分布していることがわかるか。

(5)蒸散がおこなわれる事によって、根の働きが盛んになる。それはどのような働きか。「根」という言葉を用いて、簡単に答えなさい。

講師
講師
植物の蒸散のおさらいからはじめましょう。
蒸散とはなんだったでしょう?また植物のどの部分で蒸散はおきるのでしょうか?
生徒
生徒
それは覚えてます!
根から吸い上げた水が、茎や葉にある気孔から水蒸気になって出ていくことを蒸散といいます。
講師
講師
正解です!しっかり理解できていますね。
では、問題(1)から取り組んでいきましょう。
生徒
生徒
ワセリンで気孔が塞がってしまうので、蒸散できなくなる?から?
講師
講師
はい!正解です。答えは、「気孔が塞がってしまうため」です。
その調子で(2)です。
生徒
生徒
実験前と後では、どれも質量が減少しているので、実験前の質量ー実験後の質量を計算すればいいから、
(あ) 16.8g
(い) 12.8g
(う) 5.0g
(え) 1.0g  となります。
講師
講師
OKです!
次の問題は、A~Dがそれぞれどのような状態になっているか考えてみましょう。ヒントは、気孔は葉の表、葉の裏、茎にそれぞれ存在しています。
生徒
生徒
頭の中だけでは整理がつかないので、蒸散した部分を表にまとめてみます。
A.葉の表、葉の裏、茎 →16.8g 蒸散した
B.葉の裏、茎 →12.8g 蒸散した
C.葉の表、茎 →5.0g 蒸散した
D.茎 →1.0g 蒸散した
講師
講師
とても素晴らしい進め方です!
生徒
生徒
a.は、葉の裏側の蒸散量なので、B(葉の裏、茎)ーD(茎)で、12.8ー1.0=11.8g
b.は、葉の表側の蒸散量なので、C(葉の表、茎)ーD(茎)で、5.0ー1.0=4.0g
c.は、葉以外の部分からの蒸散量なので=D(茎)=1.0g です。
講師
講師
正解!完璧です!!この結果から(4)に取り組んでみましょう。
生徒
生徒
(3)から、
葉の裏側の蒸散量:11.8g
葉の表側の蒸散量:4.0g
茎の蒸散量:1.0g で部分によって蒸散量が異なるということがわかりました。
1番多いから蒸散量と気孔の数は比例していて、葉の裏側に1番多く気があるのでは?
講師
講師
よく気がつきましたね。答えは、「葉の気孔は葉の裏側に集中している。」です。
生徒
生徒
気孔から蒸散する水蒸気は、根から吸い上げた水なので、根から水を吸い上げるはたらき、です。
講師
講師
OK!答えは「根から水を吸い上げるちからがはたらく」と書くといいでしょう。

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